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データセンター防音対策Q&A:よくある質問に答えます

データセンターの騒音対策について「何から始めればよいのか」と迷われるご担当者さまが多く、私たちブルアンドベアにもたくさんのご相談をいただきます。

この記事では、データセンターの防音対策に関するよくあるご質問をQ&A形式でまとめてご紹介します。各テーマの詳しい解説コラムもあわせてご案内していますので、気になるトピックからぜひお読みください。

なお、一般的な騒音問題に関する知識や、弊社ブルアンドベアの製品に関するよくあるご質問については下記ページにまとめています。
こちらもあわせてご参照ください。

Q1. 近年のデータセンター建設ラッシュと騒音問題には、どんな関係がありますか?

AI技術やクラウドサービスの急速な普及にともない、データセンターの新設が全国で加速しています。なかでも通信・電力インフラが整った都市部への立地が増えた結果、住宅地に近接するケースも見られるようになりました。

データセンターは24時間365日稼働するため、空調設備や非常用発電機から絶え間なく騒音が発生します。特に夜間は周囲の環境音が静まるぶん、設備の稼働音がいっそう目立ちやすくなります。こうした背景から、建設計画の段階で防音対策を織り込む重要性が高まっています。

Q2. 騒音源ごとに対策方法は変わりますか?どう使い分けるのですか?

データセンターの主な騒音源には、空調設備(室外機・冷却塔)、非常用発電機、ダクト・配管の3つが挙げられ、それぞれ最適な対策方法は異なります。
 
たとえば空調室外機のファン音には防音壁による囲い込みが有効ですが、非常用発電機の発する騒音は低周波音をともなうため、防音壁だけでは十分に遮ることができません。この場合は、防音壁にサイレンサーを併用することが多いです。ダクトを伝わる騒音にはダクト専用の消音器を組み込むことで適切に騒音を減衰させることができます。
 
データセンターのような複数の騒音源が存在する現場では、これらを組み合わせた総合的な対策計画を立てることで、効果的な騒音低減が可能になります。

Q3. 空調室外機から発生する低周波音は、なぜ騒音計の数値以上に不快に感じるのですか?

空調室外機のコンプレッサーやファンからは、一般的な騒音計では大きな値として捉えにくい「低周波音」が発生することがあります。低周波音は人の耳には聞こえにくい一方で、体に振動として伝わりやすく、人によっては圧迫感や不快感につながる場合があります。
 
さらに低周波音は波長が長いため、壁や障害物を回り込んで伝わる性質があり、距離を置いても十分に減衰しないことがあります。そのため、一般的な遮音対策だけでは十分でない場合があり、防振対策やサイレンサーの活用など、音の特性に合わせた専門的なアプローチが必要になります。

Q4. 非常用発電機の騒音対策では、なぜ「通気口の確保」が課題になるのですか?

非常用発電機(ディーゼルエンジン式など)は、稼働時に大量の空気を吸入・排気する必要があります。騒音を抑えるために発電機を壁で完全に囲ってしまうと、空気の流通が阻害され、エンジンの出力が低下したり、熱がこもってしまったりといった問題につながってしまいます。
 
非常用発電機の防音対策は「防音」と「換気」の両立が大きな課題になります。この課題に対応する方法の一つが「大型サイレンサー」です。空気の流れを確保しながら音だけを減衰させる構造により、発電機の性能への影響を抑えながら、大幅な騒音低減を目指せます。

Q5. ダクト消音器(サイレンサー)にはどんな種類がありますか?

ダクトを伝わる騒音の対策には、主に2つのタイプのサイレンサーが使われます。
 
・吸音型(アブソーブ型)
ダクト内に吸音材を配置し、音のエネルギーを吸収して減衰させるタイプです。中〜高周波の騒音に対して幅広い帯域で効果を発揮します。
 
・反射型(リアクティブ型)
音の干渉現象を利用して、特定の周波数帯の音を打ち消すタイプです。低周波音の対策に適しています。
 
実際の現場では、騒音の周波数特性に応じてこれらを組み合わせた構造のサイレンサーを設計するケースが多いです。加えて、ダクト外壁への遮音材の施工や防振吊り金具による振動遮断なども併用することで、より高い防音効果が得られやすくなります。

Q6. スペースが限られた屋上でも、通風と消音を両立できますか?

屋上の防音対策はスペースが限られる、荷重制限があるなど、屋上特有の制約が発生しがちです。ただし、設計の工夫次第で十分に両立できます。
 
具体的な手法としては、防音壁をコの字型やロの字型に配置して音の拡散を抑えつつ、開口部に消音ルーバーやサイレンサーを設置して空気の通り道を確保する方法を取ることが多いです。防音壁の素材に軽量なアルミ型材を用いることで、建物への荷重負担を軽減しながら効果的な防音を実現することも可能です。

ビルの屋上は、騒音が遮蔽物なく広範囲に拡散しやすい環境です。後付けでの対策は設置スペースや荷重の制約を受けやすくなるため、可能であればビル建設の早期の段階から防音対策を組み込んでおくと、効率的に防音対策を進めやすくなるでしょう。

Q7. 低周波音が健康に及ぼす影響について、現在どのようなことがわかっていますか?

低周波音(おおむね100Hz以下の音を指します)は、人によって頭痛、不眠、圧迫感などの症状を引き起こすことが報告されています。一般的な騒音評価だけでは実態を把握しにくい場合があるため、問題が表面化しても対応が後手に回りやすいのが現状です。
 
環境省は「低周波音問題対応の手引書」を公表し、低周波音に起因する問題への対応指針を示しています。データセンターの空調設備や非常用発電機はこの低周波音を発生させやすいため、対策には反射型(リアクティブ型)サイレンサーなど、低周波音の特性を踏まえた専用の消音構造の活用を検討することが重要です。

Q8. 防音壁で囲うだけでは不十分なケースがあると聞きました。なぜですか?

防音壁(遮音壁)は広範囲の騒音をまとめて遮断できる優れた手法ですが、万能ではありません。特に以下のようなケースでは、防音壁単体では十分な効果を得にくいことがあります。
 
・低周波音が問題となる場合
波長の長い低周波音は壁を回り込む(回折する)性質があるため、壁だけでは遮断しきれません。
 
・換気や排熱が必要な場合
機器を囲うことで通風が悪くなり、機器の性能に影響を及ぼすリスクがあります。
 
こうしたケースでは、防音壁の開口部にサイレンサーを組み合わせることで、お互いの弱点を補い合い、単独の対策よりも高い効果を期待できます。現場の条件に合わせた最適な組み合わせを設計することが、効果的な騒音対策につながります。

Q9. データセンターの防音対策に関わる法規制にはどのようなものがありますか?

データセンターの騒音対策を計画するうえで把握しておきたいのが、騒音規制法と各自治体の環境条例です。これらの法規制では、地域の用途区分(住居地域・商業地域・工業地域など)や時間帯ごとに、敷地境界での許容騒音レベルが定められています。
 
建設後に基準を超過していることが判明すると、追加の防音工事が必要となり、コストや工期が大幅に増える可能性があります。そのため設計段階から騒音シミュレーションを行い、必要な対策をあらかじめ計画に盛り込んでおくことが重要です。早い段階で防音の専門会社に相談することで、コストを抑えながら、規制基準のクリアを見据えた対策を計画しやすくなります。

Q10. 騒音規制基準を満たしていても、近隣から苦情が来ることはありますか?

はい、そうしたケースは少なくありません。敷地境界での騒音値が基準内であっても、音の種類や発生する時間帯によっては、近隣住民が不快に感じる場合があります。たとえば次のような状況は、基準値以下でも苦情につながりやすい傾向があります。
 
・夜間に継続して聞こえる空調設備の稼働音
周囲が静まる夜間は、同じ音量でも相対的に目立ちやすくなります。
 
・窓や壁を通じて体に伝わる低周波音
低周波音は一般的な騒音計では捉えにくい一方、人体に振動として伝わり、圧迫感や不眠の原因になることがあります。
 
・非常用発電機の試験運転時の突発的な大きな音
普段は静かな施設でも、試験運転時の急な騒音は住民に強い印象を与えます。
 
・事前説明なく稼働後に目立つようになった設備音
住民にとっては、「事前に説明があったか」という点も施設への印象に大きく影響します。
 
つまり、騒音対策では「法令基準を満たすこと」に加えて、夜間音・低周波音・突発音・近隣とのコミュニケーションまで含めた総合的な計画が求められます。設計初期から防音の専門会社に相談し、数値だけでなく実際の生活環境への影響を踏まえた対策を計画することが大切です。

Q11. 「大型サイレンサー」に興味があります。どのような製品ですか?

大型サイレンサーは、非常用発電機をはじめとする大型設備の騒音対策に対応する、ブルアンドベア独自の防音製品です。最大の特長は、空気の出入りを妨げずに騒音だけを大幅に抑えられる点です。主な特徴をご紹介します。
 
・最大40dBの減衰性能
独自開発の吸音材とアルミフレームを組み合わせた構造により、高周波から低周波までバランスよく騒音を減衰します。
 
・換気・排熱を妨げない設計
空気の通り道を確保しながら音を低減する構造のため、非常用発電機や空調設備の性能への影響を抑えた設計が可能です。
 
・モジュール構造で狭小スペースにも対応
パネルをモジュール単位で搬入・組み合わせる構造のため、限られたスペースでも組立・施工が可能です。
 
・軽量・高耐久なアルミ素材
主材料にアルミを採用しており、腐食(サビ)に強く、屋外設置でも長期間安定した性能を維持します。
 
非常用発電機だけでなく、空調室外機やチラー、排気ダクトなど、データセンター全体の騒音対策にも活用できます。製品の詳細や導入の流れについては、お気軽にお問い合わせください。

まとめ

データセンターの防音対策では、騒音源の特性把握から適切な対策手法の選定、法規制への対応まで、検討すべきポイントが多く、現場条件によって最適な対策は変わります。この記事では代表的な11の疑問にお答えしましたが、実際の現場ではさらに複雑な条件が絡み合うケースも少なくありません。
 

「自社の施設にはどんな対策が必要なのか」「まず何から始めればよいのか」とお考えのご担当者さまは、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

施設の騒音対策・最適なプランのご相談はブルアンドベアへ

私たちブルアンドベアは、防音壁と大型サイレンサーの両方に対応できる騒音対策の専門会社です。空気の流出入を妨げずに最大40dBの減音性能を実現する独自の「大型サイレンサー」をはじめ、現場の課題に合わせたベストな対策プランをご提案いたします。
 
施設の騒音でお困りのご担当者さまは、ぜひお気軽にお問い合わせください。事前の現地調査から施工、効果検証まで、ワンストップでサポートいたします。

 

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